友人に「お祝い、何が欲しい~?」と言われて、特にこれと言ってないなぁ~と思っていたのですが、「そういえば低温調理器にちょっと興味があって~」というお話をしたらまさかのBoniqをプレゼントして頂きました。ありがとう!!
この記事を読んで欲しい人
- 低温調理器の購入を検討している人
- お料理好きな人
- 時短料理したい人
- ダイエット・筋トレをしている人
低温調理器って何?
低温調理器を使うことで長時間一定の温度での調理を可能にし、温度設定も簡単に出来るので、使用する食材に最適な調理を行うことが家庭でも簡単に出来るようになりました。海外ではすでに一般家庭にも浸透しているところもあるようですが、日本ではこのコロナ禍でかなり注目を集めるようになりました。
なぜ「低温」なのか?それはたんぱく質が硬くなる温度に秘密があります。たんぱく質の中のアクチンという成分がは66℃以上で変性がはじまり、硬くなり肉汁が流出しします。
一般的にフライパンでお肉を炒めると180度前後、煮物料理でも100度まで温度が上がるため、アクチンが変性しお肉が硬くなり、旨味も流出していしまいます。
しかし低温調理器を使えば、アクチンが変性しない温度での調理が可能で、ほったらかしで柔らかく、温度を守ることでしっかりと殺菌も出来るのです。
どんな種類があるの?
有名なところでは今回私がプレゼントして頂いたBONIQや、ANOVA、身近な国産メーカーだとアイリスオーヤマからも出ています。
BONIQ
元々はフランスのメーカー。プロ仕様のものも販売していて、この夏に待望のBONIQ2.0が発売となりましたが、2021年8月現在予約販売のようです。
あとから紹介しますが、BONIQはコンテナやお鍋なども販売していて、一緒に使うと統一感が出てとてもスタイリッシュな印象を受けます。
公式のレシピサイトがあり、色々な食材を使った料理や調理時のポイントまで細かく掲載されています。会員登録でさらに1週間のダイエット献立なども手に入れることが出来ます。
ANOVA
最近の家電では当たり前になってきていますが、ANOVAはBluetooth or Wi-Fiタイプがありスマホと連動して水温コントロールをすることが出来ます。
説明書が英語なのと、コンセント差込口が海外製で3pinタイプのものになるため変換アダプタが必要なようです。
アイリスオーヤマ
言わずと知れたリーズナブル代表のアイリスオーヤマからも低温調理器は販売されています。BONIQやANOVAの半分くらいのお値段で購入できるので、まずは試してみたいという方にはおすすめです。
買うときに注意することは?
使用場所と収納場所を考えておこう!
低温調理器を利用するには電源が必要です。また大きめの鍋やコンテナにお水を準備する必要がありますので、やはり出来ればキッチンの近くに使用できる方が便利だと思います。
私は低温調理するときは、調理しない時間帯であればキッチンのワークトップで、調理しながら使用するときは邪魔になるのでキッチンカウンターにコンテナを設置していいます。
少しでもキッチン周りを広く使いながら低温調理したい人は、入れ物を運ぶのが面倒でなければダイニングテーブルなどでも調理可能ですが、近くに電源があるかどうかや、小さいお子様がいるおうちでは設置場所には気を付けた方が良いと思います。
また収納場所も必要です。色々なレビューを見ると意外と大きかったという意見も。私は割と頻繁に使うので出しっぱなしのことも多いですが、収納時はもともとBONIQが入っていた箱を開けた状態で引き出しに入れて収納しています。BONIQやANOVAでは専用の収納グッズも用意されています。
低温調理の際に必要なもの
お湯をはるための容器
低温調理器は直接食材を調理するものではなく、水の温度を一定に保つための機械です。と、いうわけでお水を入れるための容器が必要になります。
家にあるお鍋でも良いのですが、あまり小さいものだと固定が難しかったり、水位の最低ラインがギリギリすぎたりして、不便さを感じると思います。
長時間の調理でも放っておけるのが低温調理器の良いところですが、ふたをしていないとどんどん蒸発して水位が下がってしまい、機械がストップしてします。
私ははじめのうちは家にあった圧力鍋を使用していましたが、ふたもほしくなったのと、見た目もおしゃれにしたくて結局専用のコンテナとジャケット、カバーを購入しました。うん、かわいい(笑)
食材を入れるための袋
食材をお湯につけるための袋も必要です。
真空に近づけ湯煎するためジップロックフリーザーバックが便利です。お肉の大きさに合わせた方が形も崩れず良さそうな印象を受けるので、私は大小取り揃えております。大きい塊肉を調理するならLサイズが必要ですよ。100均のものも使ったりしますが、耐熱温度には注意してください。私は高いお肉の時はジップロックを使います(笑)
【あればとっても便利!】フードシーラー
食材を真空パックするための家電です。自動で空気を抜いてくれるのでむらなく調理が出来ますし、調理後の保存も最適です。コスパを考えると手が出にくいかもしれませんが、低温調理以外にも食材の保存に使えるので、まとめ買いをする人なんかは持っていらっしゃる方はいるかもしれませんね。
では実際に使ってみてメリットデメリットについてお話します。
メリット
柔らかくジューシーに調理することが出来る
低温調理器ってなに?でもお伝えしましたが、タンパク質が硬くなるのを防いでくれるため、驚くほど柔らかくジューシーに仕上がります!私は以前よくコンビニのサラダチキンなどを購入していましたが、低温調理器を使うようになってからはほとんど買わなくなりました。圧倒的ジューシーさとお手軽さで節約にもなっていると思います。
ほったらかしで調理可能
一度食材を準備してお湯の中に投入した後はもう本当にやることはありません。お鍋を火にかける場合は目を離せませんが、低温調理器の場合は火を使わないため、1時間調理している間にお風呂に入ったり買い物を済ませることも可能です。
ただし調理後すぐに食べない場合は急冷する必要がある(菌の繁殖を防ぐ)ため、逆算して調理後にほったらかしにならないように注意が必要です。
まとめて低温調理しておくと時短になる
設定温度が同じであれば何種類かまとめて調理することも出来るため、いくつかの食材を調理しておいて1つはその日のうちに、他は冷蔵or冷凍して保存しておくことも可能です。
低温調理を済ませておけば、冷たいまま食べられるもの(サラダチキンやローストビーフ)はすぐに食卓に出せますし、再加熱が必要なものでも、少し温めなおして焦げ目をつければOKです。仕事が遅くなりそうな日には、事前に低温調理を済ませておいた食材を用意しておくと、夕食の支度がとてもスムーズに進みます。
調理の失敗がほとんどない
私はずぼらだし料理が得意とは言えないので、厚いお肉は生焼けを気にして焼きすぎて硬くなってしまったり、焦がしてしまったりといった経験が何度かあります。でも低温調理器を使うようになってからはそういった失敗は一切なくなりました。
デメリット
あまりデメリットというデメリットは感じなかったのですが、皆さんも気になるであろうことについてまとめてみました。
水道代・電気代・袋代がかかる
普通のお鍋よりは大きめのお鍋、もしくはコンテナを使いますのでお水も多めに使用することになります。といっても私は6リットルコンテナに5リットルくらい入れて使用しているためその程度です。
電気代は公式サイトによると5~8円/時間でした。真冬の冷たいお水から温めようとするともう少しかかるかもしれません。ステーキなど焼けば済むものをわざわざ調理するためには、10円ほど余計にかかるということにはなりますが、おいしくいただけることを考えたら絶対にそれ以上の価値はあると思います。
また低温調理には食材を入れるための耐熱袋が必要です。安いポリ袋だと1枚3円くらいですが、大きなジップロックの袋などは1枚20円くらいします。脱プラを叫ばれている今ポリ袋はなるべく使わないようにしたいので、シリコン袋も検討中です。
そのためにはもっと低温調理が世間に浸透しないといけない気がするので、細々と布教活動を続けようと思います(笑)
調理に時間がかかる
低温調理ではその名の通り、タンパク質が変性しないギリギリの温度で調理をするため、調理時間はその分長くなります。ステーキを食べようと思ったとき、低温調理をした方がおいしいけど、すぐ食べたい。。そんなときはすごく悩みます(笑)でもメリットでもお伝えしたように調理中は放っておいて他のことが出来るので、時間があればすぐに低温調理を始めておいしいお肉をいただいています。
実際に使ってみた感想
低温調理器の良さは色々お伝えしてきましたが、こんなに便利なものとは思っていませんでした。というか本当に柔らかくジューシーに調理できることに最初はすんごく驚きました。使い方も説明の必要がないくらいとても簡単です。
すでに色々な食材の調理にチャレンジしてみましたが、そこで気づいたのは、安いお肉をとてもおいしく食べられるということです。
例えばステーキ、高いお肉はそりゃあおいしいんですけど、広告の品や値下げ品のステーキも低温調理することで肉バルで食べるようなおいしいお肉に変身します。
そして低温調理器を使うようになって鶏レバーやハツ、砂肝の調理に挑戦しましたがこれがまたおいしい!!!今まであまり売り場で目に留めていなかったのですが、普通のスーパーでも結構売ってるんですよね、そして牛肉などに比べたらやはり安いんです。
下処理にひと手間かかりますが、それを凌駕するコスパとお味ですので、ぜひぜひお試しいただきたいです。友人にも振る舞いましたが、」おいしいとパクパクと食べていただけました。
この他に私がよく作っているのが温泉卵です。胸肉と一緒に卵も放り込んでおくと温泉卵が出来上がるので、これまでよく温泉卵を購入していた私にとっては節約にもなっています。そして卵や鶏肉を簡単に調理できるようになってたんぱく質の摂取も手軽に出来るようになったと思います。特にサラダチキンは無添加のものをリーズナブルに食べることが出来るので、たんぱく質の摂取を意識している方にはとてもお勧めな調理器具です。
BONIQの公式サイトにはお肉の調理以外にも野菜やスイーツのレシピも載っているので、今後もレパートリーを増やしていいきたいと思います。