この記事でわかること
- 看護学科を受験するなら日頃から意識しておきたいこと
- 推薦してもらうために必要なこと
- 身近な人にサポートをしてもらえること
実際にやっておいてよかったこと
私が特にやっておいてよかったなと思ったのは以下の3項目です。
チェックリスト
- 小論文のトレーニング
- 集団面接・討論の練習
- 十分な評定点数の確保
小論文のトレーニング
小論文は看護学部の入試では多くの学校が取り入れているため、看護学部を目指すなら避けては通れない道です。
小論文を書くにはインプットとアウトプットの2段階の作業があります。
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1インプット=情報収集
まずは情報収集です。いくら論文を書く練習をしたところで、設問に関する知識や自分なりの考えをもっていなければ文章をかけません。
本番で「よくわからないキーワードにあたってしまった!」とならないようしっかりと事前準備が必要です。
インプット=情報収集の仕方には、「直接経験」と「メディア経由」の2種類があります。
直接経験
ボランティアやインターン、バイト、部活など様々な経験から得た情報・知識です。
日頃から積極的にいろいろなことに取り組みましょう。自分が何かに取り組んだときに感じたことなどが直接知識として小論文を書く際に活きてきます。
メディア経由
本・新聞・テレビなど様々な媒体から得た情報・知識です。
大量にある情報の中から効率よく必要な情報を収集する方法としては、医療系ニュースのメルマガに登録したり、過去問に出てきたキーワードについて検索する、家族に協力してもらい新聞の関連記事を集めてもらうなどといった方法があります。
これは少しアウトプットの作業になりますが、得た情報は簡単にでもよいので分野・キーワードごとにまとめておくと知識として定着するためおすすめです。
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2アウトプット=小論文を書く
1.まずは小論文の基本的な書き方について理解しましょう。
ネット上にも情報はたくさんありますが、情報が多すぎて迷ってしまうと時間がかかるため、自分が読みやすいと感じた”小論文対策”の参考書を1冊読んでみるのがおすすめです。
何冊がピックアップしたので参考にしてください。
大学受験 小論文・面接の時事ネタ本 看護・医療・介護系編
- 看護・医療・介護向け
- テーマが絞られているため、各テーマに対する情報量は多め
- テーマの知識理解/問題点/前向きな主張・解決策
- 別冊で小論文の書き方&面接㊙テクBOOKが附属
今から間に合う小論文 必出10分野85テーマはこう書け!
- 1週間で完成
- 分野ごとの頻出問題がまとめられている【10分野85テーマ】
- テーマの読み解き方/書くべきポイント/受かる書き方/入試での出題例/必勝パターン
- テーマについての資料・漫画の解説があったりして、色々な分野の情報収集に役立つ
石関の今すぐ書ける看護・医療系 小論文
- 他の2冊よりボリュームは多いが基本的な小論文の書き方がまとめられている
- ネタノートの作り方
- 課題の要求をチェック/課題を読み解く/構想を練る/文章化する
- 著者石関先生と5人の受験生の対話掲載
2.小論文の書き方を理解したら今度は実際に書いてみましょう。
志望校の過去問は抑えておきたいところですが、まずは参考書に乗っている練習問題や例題をテーマに書いてみましょう。
この時に時間を計るようにしましょう。はじめは結構時間がかかると思います。
本番も時間制限があるためペースをつかんでいくことも大切です。
また字数の指定がある場合もあるため、志望校の傾向を見て頻出の文字数で書き上げる練習もするとよいと思います。
何度か練習して書くことに慣れてきたら次のステップへ進みます。
3.実際に書いた小論文を添削してもらいましょう。
参考書にも模範解答が載っていますが、実際に自分が書いた文章を客観的に見てもらい、評価してもらうことで自身のスキルを高めていきましょう。
学校の国語の先生や進路指導の先生に添削してもらいたいと伝えれば一生懸命見てくれると思いますよ。学校の先生達は自分の生徒が受かったらうれしいですからね。
実際に私は国語の先生をしている友達が何人かいますが、秋冬は休日返上で小論文見てあげたりしてます。
添削してもらったらしっかりと書き上げて「1つの良い小論文を書いた」という自信をつけていきましょう。
その後は慣れるまでとにかく何度も書いて精度を磨いていくのが大切です。
私も実際に小論文に特化した予備校に通わせてもらった(両親に感謝)けど、受講してよかったと思ってるよ。予備校のメリットデメリットについてまとめてみたので参考にしてね。
予備校に通うメリットデメリット
メリット
- 高校ではない小論文に特化した授業を受けることが出来る
- プロが添削してくれるため質の高い小論文を書けるようになる
- わからないところがあれば直接質問ができ、指導してもらえる
- 高いお金がかかっていることにより良い意味でプレッシャーになる
- 周りに同じ大学・学科を受ける人がいるため、交換が出来たり、励ましあったり、一緒に勉強ができる
デメリット
- 独学や通信鋼材に比べて費用が高額である
- 近くに校舎がないと通うのに時間がかかる
集団面接・集団討論の練習
小論文に引き続きこちらも看護学科特有のよく取り入れらている試験方法です。
勉強と違って、集団面接や集団討論は受験を意識して初めて取り組む人が多いので、スタートラインは大半の人が同じです。
ここでしっかりと準備をして、差をつけ試験官にアピールできるようにしていきましょう。
集団面接・集団討論のコツ3ステップ
1.自分が志望する学校の出題傾向をしっかりと把握する。
2.人前でで発言することに慣れる。
3.日頃からあらゆることに対して自分の考えを持つ(意見を述べる)ことと、その引き出しを瞬時に開ける練習をする。
1.自分が志望する学校の出題傾向をしっかりと把握する。
集団面接だけの学校もありますし、集団討論がメインの学校もあるため、自分が志望する学校の出題傾向はしっかりと確認するようにしましょう。
特に集団討論はいくつかのタイプに分類することができます。主要なタイプをあげてみます。
- 自由討論型
- 賛否タイプ
- 問題解決タイプ
それぞれどんな流れで進んでいくかを知っているかどうかでも、随分と心持ちが違います。
学校の先輩や塾で上の学年の方が志望校を受験している場合には、実際に受験の時の話を聞かせてもらうのが一番参考になると思います。
2.人前で話すことに慣れる
次に“人前で話す”ことにある程度慣れましょう。
具体的には集団討論練習会に積極的に参加することです。
練習会を開催している学校も多いと思いますので、積極的に参加することをおすすめします。
学内練習会 | 学外の一般練習会 | |
メリット | 費用がかからない
しっかりと時間をかけて練習が出来る |
塾などでプロの指導を受けることが出来る
初対面の人と実践することで本番のように緊張感のある環境で練習できる |
デメリット | 顔見知りが多いため緊張感に欠ける | 費用がかかる場合もある
行くまでに時間がかかる |
緊張しない人や、普段生徒会や演劇などしていて大勢の前で話すことに慣れている人は大丈夫かもしれませんが、多くの人は“人前で自分の意見を言う”ということにとても緊張するものだと思います。
あとは小論文と同じで丁寧な言葉を使う練習です。本番緊張して思わずタメ口になってしまうことも。。(私が受験したときにいらっしゃいました。)
とはいえ本番で緊張していても、それ自体が原因で落とされるようなことはありません。教員たちも 「あ~めっちゃ緊張しているな~がんばれー」 と思ってみていますよ。ただし、自分自身が緊張で頭真っ白になってフリーズしてしまっては面接官は判断のしようがありませんからね。
3.日頃からあらゆることに対して自分の考えを持つ(意見を述べる)/その引き出しを瞬時に開けられるようにする
発言しようとしても自分なりの考えを伝えることがなければ面接官に良い印象は持ってもらえません。
例えば自分が言おうとしていたことを先に言われてしまった場合。
ここで全く同じことをいっても自分の考えがないのでは?と思われてしまったり、自分の個性をアピールすることはできません。最終的な着地点は同じでも、自分はこのように考えたため、とか、こんなふうに感じたため、こういう結論になりました。と伝えられるとよいですね。
たった一つの引き出しを開けられてしまったら焦ってしまいますが、他にも引き出しがあれば、それも考えていただけど、さらにそこからこんな風に考えました。と肉付けして意見を言うことが出来ます。
集団面接では質問はいつ飛んでくるかわからないため、面接官が他の人に質問をしている場面でも、自分のなかでいくつかの引き出しを準備できるよう訓練していくとよいと思います。
また、頻出項目、例えば志望動機や自分の長所短所、学生時代に頑張ったこと、最近気になるニュースなどはしっかりと自分の言葉で気持ちを込めて伝えられるよう練習しておきましょう。
評定平均の確保
推薦入学を狙っている方、これとても大切です。
”点数稼ぎ”ってあまり良いイメージを持たれていないかもしれませんが、評定点数に関しては良いにこしたことはありません!【断言】
評定平均とは?
参考
評定平均が高い方がいい理由
大学や専門学校への推薦枠は指定校にしろ一般にしろ、同じ高校から”何人まで”と規定があります。また、推薦の条件として”評定平均4.〇以上”のように決められている学校もあります。
自分の志望校の推薦枠に複数希望者がいた場合、評定平均がかなり重要な役割を果たすことになります。
嫌な言い方ですが、同じ高校に看護科を目指す子がいればその子とその枠を取り合うことになるでしょう。ただその前にそもそも目指す大学が出す評定点数に足りてないと学内の争奪戦に参加することもできません。
私は推薦で受験した大学の基準評定ギリギリでしたが、それでも上回ってたおかげで他の看護志望の子(評定足りてなかった)との校内での推薦枠争奪戦には参加せずにすみました。
また、”推薦は考えていない”という人でも、受験の際には必ず評定点数は見られますので、はやり良いにこしたことはありません。
評定点数が良い=コツコツ真面目に頑張るタイプですから、受験の受けはとても良いのです。
評定平均を上げる方法
まずどのようような基準で成績をつけているか知りましょう。
先生が授業の始めに言っていると思いますが、心配な人は授業担当の先生に確認しておきましょう。
結局は7~8割が中間・期末考査の成績で決まりますから、テスト勉強をしっかりとやるのは言わずもがなです。
ただ、残りの2~3割の点数を確実にとるために日頃の課題提出や授業態度がとても大切になってきます。
課題は期限内にしっかりとした内容のものを提出する、授業は真面目に聞く、当たり前のことですがしっかりと実践していきましょう。
また、体育や美術など、試験科目以外の科目も評定平均に影響しますので、苦手だからと諦めずに前向きに取り組んでみてくださいね。
まとめ
看護学科を受験するなら日頃から意識しておきたいこと
- ニュースを見る・読書の習慣をつける
- 日頃から色々なことに積極的に取り組む
- あらゆることに対して自分の考えを持つ(意見を述べる)こと
推薦してもらうために必要なこと
- どの授業であっても課題提出は手を抜かずしっかりと授業を受けること
- 中間・期末考査対策はしっかりと
身近な人にサポートをしてもらえること
- よさそうな医療系記事をピックアップしてもらう
- 国語科の先生に小論文添削
- 学内での集団面接・集団討論の練習
学生生活を満喫するためにもぜひ志望校に受かって欲しい!卒業したら同じ看護師仲間として一緒に働いていきましょう!